非累積型非参加型優先株とは、配当の支払順位は普通株より優先されるが、未払配当を蓄積せず、配当額も会社の利益に応じて追加で分配されない優先株である。
目次
概要

企業が資本構成を多様化する中、非累積型非参加型優先株は資本コストを抑えつつ、株主に対して一定の配当保証を提供する手段として位置づけられる。累積配当を持たないため、配当支払が遅延した場合でも将来の配当額に影響を与えない点が特徴である。
役割と機能

- 資本調達:発行会社は普通株よりも低い利回りで資金を調達できる。
- 配当保証:発行時に定めた配当率が支払われることを保証し、投資家のリスクを低減する。
- 株主優先順位:企業の清算時において、普通株よりも優先して資産分配を受ける。
- 参加権限の欠如:会社の利益増大に伴う追加配当や株式分割の恩恵を受けないため、株主の利益は固定化される。
特徴

- 非累積:未払配当は翌期に繰り越されず、会社のキャッシュフローに直接影響を与える。
- 非参加型:配当は定められた額に限定され、会社の利益が増えても追加分配はない。
- 配当率固定:発行時に設定された配当率が変動しないため、投資家は予測可能な収益を得られる。
- 優先順位:清算時に普通株よりも先に資産分配を受ける権利を有する。
現在の位置づけ

近年、低金利環境下で企業が資本コストを抑制する手段として、非累積型非参加型優先株の発行が増加している。金融市場では、リスク・リターンのバランスを重視する投資家にとって、配当保証と資本コストの低減を両立できる商品として注目されている。規制面では、優先株の発行条件が金融商品取引法により厳格化されており、投資家保護と市場の透明性確保が図られている。
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