APIセキュリティプロトコル

APIセキュリティプロトコルとは、金融サービスにおけるAPI通信を保護するための標準化された手順・規格である。

目次

概要

概要(APIセキュリティプロトコル)の図解

オープンバンキングやPSD2の導入に伴い、金融機関とサードパーティがデータをやり取りするAPIが急増した。これにより、個人情報や取引データの漏洩リスクが高まり、統一的なセキュリティ枠組みが求められた。APIセキュリティプロトコルは、こうした環境下で安全な通信を確保するために策定された。

役割と機能

役割と機能(APIセキュリティプロトコル)の図解

  • 認証・認可:ユーザーやサービスの正当性を確認し、アクセス権限を制御する。
  • 暗号化:通信内容を暗号化し、盗聴や改ざんを防止する。
  • 監査・ロギング:取引履歴を記録し、コンプライアンス遵守を支援する。
  • レート制限:過剰なリクエストを抑制し、サービスの安定性を維持する。
    これらは、eウォレット、モバイル決済、チャージバック処理など多様な金融アプリケーションで実装される。

特徴

特徴(APIセキュリティプロトコル)の図解

  • トークナイゼーション:機密情報をトークンに置き換え、実際のデータを外部に露出させない。
  • 相互TLS(mTLS):クライアントとサーバー双方が証明書を提示し、相互認証を行う。
  • OAuth 2.0:リソース所有者の同意を得てアクセストークンを発行し、限定的なアクセスを実現。
  • リプレイ保護:タイムスタンプやノンスを用いて同一リクエストの再送を防止。
    これらの機能は、従来の単一認証や暗号化だけでは対処しきれない、API特有の脅威に対応するために設計された。

現在の位置づけ

現在の位置づけ(APIセキュリティプロトコル)の図解

金融機関は、APIセキュリティプロトコルをKYC・AMLプロセスと連携させ、顧客情報の安全な取り扱いを実現している。規制当局は、PSD2やPCI DSSの拡張としてAPIセキュリティの要件を定め、監査対象とするケースが増えている。近年は、オープンバンキングAPIの標準化が進む中で、プロトコルの自動化・統合化が進展し、BaaSや組込型金融サービスへの適用が拡大している。

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