クレジットデフォルトスワップ(CDS)とは、債務不履行リスクをヘッジするために設計された金融派生商品である。
目次
概要

CDSは1990年代初頭に米国の投資銀行が開発し、主に企業や政府の債券に対する信用保険として機能した。市場参加者はデフォルトリスクを価格化し、流動性を高める目的で利用した。
役割と機能

CDSは「受取人(ヘッジ側)」が「支払人」に定期的にプレミアムを支払い、債務者のデフォルト発生時に補償金を受け取る仕組みである。これにより、投資家は信用リスクを分離し、ポートフォリオ全体のバランスを調整できた。
特徴

- 標準化された契約形態:発行者・保険料・満期日が明確である。
- 現金決済型(Cash Settlement):デフォルト時に市場価格差額を支払う方式が主流。
- 相手方リスクの存在:取引相手が債務不履行に陥る可能性は残る。
- 信用スプレッドのインジケーター:CDSスプレッドは市場の信用期待を迅速に反映する。
現在の位置づけ

2008年リーマンショック以降、CDSは金融危機の一因とされ、規制強化(Basel III・Dodd‑Frank)が進められた。現在では国債や企業債に対する信用評価ツールとして活用されるほか、欧州債務危機時には主権CDSが市場の緊張を示す指標となった。金融機関は相手方リスク管理とヘッジ戦略の両面で不可欠な役割を担っている。
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