Fedwire Funds Transferとは、米国の金融機関間で行われる即時決済型電子送金システムである。
概要

Fedwireは連邦準備制度(FRB)が運営する大型資金移動ネットワークであり、国内外の預金機関が相互に送金を行う際の主要手段となっている。米国金融システムの安定性を担保するため、1990年代以降その規模と重要度は増大し、現在ではほぼ全ての大型取引がこのネットワーク上で処理される。
役割と機能

Fedwireはリアルタイム・グロス決済(RTGS)を提供し、送金時点で即座に資金を受取側へ移転する。主な利用場面は、企業間の大口支払いや証券市場の清算、政府機関の予算執行などであり、タイムリーかつ確実な決済が求められるケースで選択される。また、Fedwireを介した送金は法定通貨(米ドル)に限定され、国際送金時にはSWIFTネットワークと連携して処理が行われる。
特徴

- 即時決済:送金指示後数分以内に資金移動が完了。
- グロス方式:各取引を個別に決済し、相殺は行わないためリスクが低減。
- 高い安全性:FRBの監督下で運営され、システム障害時には緊急対策が整備されている。
- 限定的な通貨:米ドルのみを扱うため、他国通貨との交換は別途手続きが必要。
現在の位置づけ

Fedwireは米国金融インフラの中核を成し、特に大口取引や市場メカニズム(例:証券取引所での決済)に不可欠な役割を果たしている。近年ではデジタル通貨やリアルタイム決済サービスの拡充が議論される中、Fedwireは既存システムとして安定性と信頼性を保ちつつ、API連携やクラウド化による運用効率化が進められている。規制面では、金融庁等からの監督を受け、資金洗浄防止(AML)やテロ資金対策(CFT)の要件も厳格に適合させている。
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