非参加型回転型固定利回り優先株とは、発行会社が一定期間ごとに配当率を見直すことができるが、配当は固定利回りであり、株主が利益配分に参加しない優先株である。
目次
概要

非参加型回転型固定利回り優先株は、企業が資本調達を行う際に、普通株式の発行による希薄化を抑えつつ、投資家に安定した配当収益を提供する手段として登場した。配当率は「回転型」仕様で、金利環境や企業業績に応じて定期的に再設定されるが、配当は固定利回りの枠内で行われる。日本の中堅企業やインフラ関連企業が、資金調達コストを抑えるために採用するケースが多い。
役割と機能

- 資本構成の最適化:普通株式の発行を抑え、株主構成の安定を図る。
- 投資家への安定収益:固定利回りにより、金利変動の影響を受けにくい配当を保証。
- 企業の資金調達コスト低減:優先株は普通株よりも低い利回りで発行できるため、調達コストを抑える。
- 回転型設定:市場金利や企業業績に応じて配当率を見直すことで、企業は資金調達コストを最適化できる。
特徴

- 非参加型:配当は固定利回りのみで、利益配分に参加しない。
- 回転型:一定期間(例:3年)ごとに配当率を再設定できる。
- 優先権:普通株式よりも配当・清算時の権利が優先される。
- 投票権なし:株主総会での投票権は通常持たない。
- 償還条件:発行会社が指定した償還日や条件で買い戻しが可能。
現在の位置づけ

低金利環境下で企業は低コストで資金を調達する手段として優先株を活用し続けている。非参加型回転型固定利回り優先株は、投資家に対して安定した配当を提供しつつ、企業側は金利変動に柔軟に対応できる点が評価される。近年、金融規制の強化や投資家のリスク志向の変化に伴い、発行条件の透明性や償還条項の見直しが進む傾向にある。
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