株主総会の定足数とは、株主総会を開催し、議決を有効にするために必要な株主数または議決権数の最低限度である。
目次
概要

定足数は会社法に基づき、株主総会の法的効力を担保するために設けられた制度である。株主が集まることで、会社の重要事項に対する意思決定が代表的に行われることを保証する。定足数は、株主総会の開催要件として、議決権を有する株主の数または議決権数の一定割合に設定される。
役割と機能

- 意思決定の正当性確保:定足数に達しない場合、議決は無効となり、株主の意思が正当に反映されないリスクを回避する。
- 取締役・監査役選任:取締役会や監査役会の構成員を選任する際に、定足数が満たされていることが前提となる。
- 重要決議の実施:定款変更、合併、株式分割、配当方針の決定など、会社の根本的な方針を決める場として機能する。
- 株主の権利保護:多数派が一方的に決議を行うことを防ぎ、少数株主の権益を守る役割も担う。
特徴

- 株主数と議決権数の二重基準:定足数は「株主数」または「議決権数」のいずれか、あるいは両方で設定される。
- 定款での設定:会社ごとに定款で定められ、変更は株主総会の特別決議を要する。
- 時間的要件:株主総会の開催前に株主名簿に記載された株主が集まる必要がある。
- 法的拘束力:定足数を満たさない場合、議決は無効とみなされ、法的責任が生じる。
現在の位置づけ

定足数は、企業統治の基本的枠組みとして不可欠であり、特に上場企業では投資家保護の観点から厳格に管理されている。近年は、株主総会のオンライン開催や電子投票の導入により、定足数の実現が容易になっている一方で、株主構成の変化(機関投資家の増加、少数株主の活発化)に伴い、議決権の集中化を防ぐための議決権行使の透明性が求められるようになっている。規制当局は、定足数の適正化と株主参加の促進を両立させるため、定款の見直しや情報開示の強化を指導している。
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