Regulation A+とは、米国証券取引委員会(SEC)が定める公開募集規制の一種であり、一定規模以下の企業が株式や債券を簡易的に発行できる制度である。
概要

Regulation A+は、従来の Regulation A を改訂したもので、国内外の投資家から資金調達を容易にするために設計された。上場前企業や中小規模企業が、証券取引委員会への申請手続きと報告義務を簡素化しつつ、広範な投資者層へアクセスできる点が特徴である。
役割と機能

Regulation A+ は、次のような場面で活用される。
- 株式や転換社債などの証券を発行し、数億ドル規模まで資金調達を可能にする。
- 投資家保護と情報開示のバランスを取りつつ、上場前企業の市場参入障壁を低減する。
- 既存株主や新規投資者が同一証券を取得できるため、流動性向上にも寄与する。
特徴

- 発行限度額:数億ドルまで(上限は規定により設定)。
- 報告義務の段階化:初年度は年次報告のみで、2年目以降は四半期報告が必要。
- 投資者層拡大:米国内外の個人・法人投資家に対して販売可能。
- 上場不要:証券取引所への上場を要さない点で、従来の IPO と区別される。
現在の位置づけ

近年、スタートアップやテクノロジー系中小企業が資金調達手段として選択するケースが増加している。Regulation A+ は、上場前に市場での評価を得つつ、投資家基盤を拡大できるため、IPO への道筋としても注目されている。また、SEC の監督下にあるため、情報開示と投資者保護が一定水準で保証される点が、企業や投資家双方に安心感を提供している。
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