NOI税後とは、物件の営業収益から経費を差し引いたNet Operating Income(NOI)に対し、法人税・個人税等の税金を控除した残余利益である。
目次
概要

不動産評価やREIT運用では、NOIが物件価値の基礎指標として広く採用されている。税負担は投資家にとって実質的なリターンを左右するため、NOI税後は「税引き後の純営業利益」を示す重要指標となった。特に国や地域ごとの法人税率が異なる環境下で、物件間比較を行う際に必要不可欠である。
役割と機能

- 投資判断基準:REITの配当性向やキャッシュフロー計算に直接使用される。
- 評価指標としての補完:NOI税前と比較し、税金影響を除外した実質収益率が把握できる。
- 市場比較ツール:同業他社や指数(例:JREITインデックス)とのパフォーマンス比較に利用される。
特徴

- 税負担の直接反映:NOI税後は法人税率・個人税率を乗じて算出され、税制変更が即座に影響する。
- キャッシュフローとの連携:実際に手元に入る金額とほぼ一致し、投資家の現金収支計画に直結する。
- 比較調整必要性:国境を越える物件評価では税率差が大きくなるため、同一基準での比較には注意が必要。
現在の位置づけ

近年、REIT運用会社は投資家向け情報開示の透明化を図る中でNOI税後の公表を義務付けられるケースが増加している。特に日本市場ではJREITインデックスの構成銘柄がNOI税後指標を採用することで、投資家は税引き後リターンを直接比較できるようになった。また、税制改正や経済情勢変動に伴い、NOI税後を重視した評価手法への移行が進んでいる。
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