イールドカーブとは、債券の利回りを満期別にプロットした曲線である。
目次
概要

イールドカーブは、国債や社債などの固定利付債の利回りを満期の長さに沿って並べた図で、金利の時間的構造を示す。
20世紀後半に金融市場の発展と共に体系化され、金利の期待値やインフレ期待を可視化する手段として広く採用された。
役割と機能

投資家はイールドカーブを用いて、短期・長期のリスクプレミアムや市場の期待インフレ率を判断し、ポートフォリオの調整を行う。
中央銀行はイールドカーブの形状を政策金利決定の指標とし、量的緩和やターミング・オブ・ポリシーの効果測定に利用する。
特徴

- 上昇曲線:長期金利が短期金利を上回り、景気拡大期待が高い。
- 平坦曲線:短期・長期金利差が縮小し、経済成長の不確実性が増す。
- 逆イールド:長期金利が短期金利を下回り、景気後退の兆候と解釈される。
イールドカーブは単なる利回りの一覧ではなく、金利スプレッドやデュレーションの計算基盤となる。
現在の位置づけ

近年の金融市場では、イールドカーブは金融政策の透明性を高めるツールとして不可欠である。
量的緩和や政策金利の変更が実施される際、イールドカーブの変化が市場の期待を迅速に反映し、投資判断やリスク管理に直結する。
また、国際的な金利スプレッドや為替レートとの相関分析においても中心的な役割を果たす。

