時価評価対象とは、投資信託やETFが保有する金融商品で、市場価格に基づき公正価値を算定し、基準価額の計算に反映されるものをいう。
概要

時価評価対象は、金融商品が市場で取引される価格情報を利用してその価値を測定する枠組みである。投資信託やETFでは、保有銘柄の公正価値を毎日算出し、基準価額(NAV)に直結させることで投資家への透明性と流動性を確保する目的から採用されている。
役割と機能

時価評価対象は、基準価額算定の根拠となり、投資信託・ETFの価格形成に不可欠である。さらに、リスク管理やポートフォリオ再調整、税務上の損益計算、規制報告書への記載など多岐にわたる場面で活用される。市場価格を反映することで、資産価値の変動を即座に投資家へ伝達できる。
特徴

- 市場価格が公表されている証券
- 取引所上場・流動性の高いもの
- 公正価値算定に外部データを使用
時価評価対象は、簿価で測定する「時価非評価対象」と対比される。市場価格が不透明な証券は評価方法が異なるため、投資信託のポートフォリオ構成や手数料計算に影響を与える。
現在の位置づけ

近年の市場変動性増大と規制強化により、公正価値測定の精度が重視されている。ETFはリアルタイムで時価評価対象の価格情報を取得し、NAV更新頻度を高めることで投資家への情報提供を充実させている。また、インデックス連動型ファンドやスマートベータ戦略では、基準指数に含まれる銘柄が時価評価対象として扱われることが多く、トラッキングエラーの管理にも直結している。
続きを読むには確認が必要です

