基準価額算定時の株式除外とは、投資信託やETFが基準価額(NAV)を計算する際に、一部の株式を対象から除外して評価する手法である。
概要

投資信託は保有資産の総額を基準価額で表す。市場価格が変動しやすい株式について、取引停止や情報不足により正確な評価が困難となるケースがある。そのため、算定時点で特定株式を除外し、残余資産のみからNAVを算出する仕組みが導入された。主に流動性低下や価格操作リスクの緩和を目的とした。
役割と機能

基準価額算定時の株式除外は、投資家保護と市場公正性確保を兼ねる。具体的には、以下の場面で活用される。
- 取引停止中:取引が一時停止している株式は評価できないため除外。
- 価格情報不足:取引量が極端に少ない銘柄は市場価格を信頼できず除外。
- 大口投資家の影響:特定株式への過度なポジションが価格を歪める場合、除外で基準価額の安定化を図る。
特徴

- 選択的除外:全銘柄ではなく、一定条件(流動性指標や取引停止)に該当する株式のみが対象。
- 一時的措置:算定期間ごとに再評価され、除外状態は恒久化しない。
- 透明性確保:投資信託の目論見書や報告書で除外銘柄と理由を開示する義務がある。
現在の位置づけ

近年、ETF市場の拡大に伴い、基準価額算定時の株式除外は重要なリスク管理手段として認識されている。規制当局は投資家保護を重視し、除外ルールの明確化と情報開示の徹底を求める方針を採用している。また、スマートベータ型ファンドやヘッジファンドなどで流動性リスクが高い銘柄に対する除外戦略は、トラッキングエラー低減にも寄与すると評価されている。
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