割引債のデュレーションとは、割引債(ゼロクーポン債)に対して計算される価格変動感応度を示す指標である。
目次
概要

割引債は満期時のみ元本と利息を受け取るため、キャッシュフローが単一となり、その価値は発行時の割引率に大きく依存する。この特性から、金利変動への感応度を測定する手段としてデュレーションが導入された。
役割と機能

投資家やポートフォリオマネージャはデュレーションを用いて金利上昇時の価格下落幅を予測し、ヘッジ戦略を立案する。また、規制当局は資本充足率計算においてデュレーションベースのリスク加重を適用している。
特徴

- Macaulay デュレーション:割引債では満期と等しい。
- Modified デュレーション:Macaulay / (1+Yield) で算出され、金利変動に対する実質的な価格感応度を示す。
- 他のクーポン付き債券と比べて、期間が長くてもデュレーションは満期と同じになる点が顕著である。
現在の位置づけ

近年では金利環境の低水準・変動性の高い市場において、デュレーションとDV01(1bpあたり価格変化)を併用したリスク管理手法が主流となっている。さらに、ESG投資やインフラファンドなど新興資産クラスへの適用も進展し、金融市場全体で不可欠な指標として位置付けられている。
×
続きを読むには確認が必要です

