仮想通貨交換業者とは、仮想通貨の売買を仲介し、顧客から預かる資産を管理する事業者である。
目次
概要

2017年に施行された「仮想通貨交換業者等の業務に関する法律」により、金融庁の登録を受けて事業を行うことが義務付けられた。
この法律は、仮想通貨取引の透明性と顧客保護を確保するため、AML/KYC(資金洗浄防止・本人確認)や顧客資産の分別管理を規定している。
役割と機能

- 取引仲介:顧客の注文を市場に流し、価格形成に寄与する。
- 資産保全:顧客資産を分別管理し、盗難・不正アクセスから守る。
- 情報提供:市場情報・取引履歴を提供し、投資判断を支援する。
- 規制遵守:金融庁の監督下で、報告義務・資本要件・AML/KYCを実施。
特徴

- 非銀行性:預金保護制度の対象外であるため、顧客資産は銀行の預金保険制度に含まれない。
- 自己資本比率規制:金融庁が定める最低資本要件を満たす必要がある。
- 顧客資産分別管理:顧客資産と業務資産を厳格に分離し、第三者に譲渡できない。
- 取引履歴保存:一定期間(例:5年)保存義務があり、監査・調査に対応。
現在の位置づけ

仮想通貨交換業者は、金融庁の「仮想通貨交換業者等の業務に関する指針」に基づき、業務の健全化を図っている。
近年は、国際的な規制調和(FATFの推奨)や、仮想通貨の税務処理の明確化に伴い、AML/KYCの厳格化や報告義務の拡充が進んでいる。
また、金融システム全体の安定性を考慮し、仮想通貨交換業者は金融システムリスク管理(FSBの指針)に関する情報開示を求められるケースも増えている。

