ガンマポジションとは、オプション等デリバティブを保有することで生じる「価格変動に対する二次感応度」(ガンマ)の合計的なエクスポージャーである。
目次
概要

オプション価格は原資産価格の一次変化(デルタ)だけでなく、価格変動幅が大きくなるほど価値が増減する二次感応度(ガンマ)によって左右される。ガンマポジションは、これらの二次効果を合算したものとして定義され、ヘッジ戦略やボラティリティ取引に不可欠な指標となった。
役割と機能

- ヘッジ調整:デルタヘッジを行う際、ガンマが正の場合は価格変動でヘッジ比率が増減し、負の場合は減少するため、ポジションの再調整頻度を決定する。
- ボラティリティ取引:ガンマが高いポジションは原資産の大幅な価格変動に対して利益機会を得やすく、スキャルピングやギャップトレードで利用される。
- 市場安定化:マーケットメイカーはガンマを調整し、流動性供給と価格の安定を図る。
特徴

- 二次感応度:デルタが一次変化に対する反応であるのに対し、ガンマはその変化率自体に対する感応度。
- 正負の区別:ロングオプション(コール・プット)は正のガンマを持ち、ショートポジションは負のガンマとなる。
- 時間経過と共に変化:満期が近づくほどガンマは増大し、オプションの価格感応度が高まる。
現在の位置づけ

近年ではアルゴリズム取引や高頻度取引でガンマポジションを動的に調整する「ガンマスキャルピング」が盛んに行われている。また、VaR計算やストレステストにおいては非線形性を考慮した上でガンマリスクが評価される。規制面ではデリバティブ取引のシステム的リスク管理として、清算所や証券会社がガンマエクスポージャーのモニタリングを義務化する動きも見られる。
×
続きを読むには確認が必要です

