基準価額算定基準(オルタナティブ)とは、従来の市場価格ベースに代わる評価方法を採用した投資信託・ETFの基準価額算定手法である。
概要

オルタナティブ基準価額は、流動性が低い資産やデリバティブ等、取引市場が存在しない又は価格変動が極端な金融商品を保有するファンドに対して導入された。
従来の「実際取引価格」ベースでは正確な評価が困難であった点を解消すべく、フェアバリューや専門家による査定値を用いることが規制上認められた。
役割と機能

投資信託・ETFにおいてオルタナティブ基準価額は、以下の場面で活躍する。
- 流動性リスク管理:市場価格が得られない場合でも定期的な評価を行い、投資家への情報開示を確保。
- ヘッジファンドやスマートベータ型商品:デリバティブやアルゴリズム取引で生じる非公開ポジションの価値算定に利用。
- 規制対応:一定資産クラスに対する報告義務を満たすため、フェアバリュー計算が求められるケース。
特徴

| 特色 | 説明 |
|---|---|
| フェアバリュー採用 | 市場価格の代わりに公正価値を算出し、資産評価の透明性を高める。 |
| 定期再評価 | 四半期毎等で評価を更新し、時価変動への対応力を保持。 |
| アプリケーション範囲 | 主に流動性が乏しい債券、プライベートエクイティ、不動産投資信託等で適用。 |
| 監査強化 | 評価方法の妥当性確認が必要となり、外部監査体制が重要になる。 |
現在の位置づけ

近年、投資家情報開示の透明性向上と規制の厳格化により、オルタナティブ基準価額算定基準は多くのファンドで採用が進んでいる。
特にスマートベータ型ETFやヘッジファンド連動商品では、従来の市場価格ベースと比較して評価精度を高める手段として位置付けられ、投資家からの信頼性向上に寄与している。
同時に、オルタナティブ基準価額を採用するファンドは、規制当局からの監査強化や報告義務が増大しており、運用コストへの影響も無視できない点が現状の課題である。
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