アット・ザ・マネー

アット・ザ・マネーとは、オプションの行使価格と現時点の原資産価格がほぼ等しい状態を指す。

目次

概要

概要(アット・ザ・マネー)の図解

アット・ザ・マネーは、オプション取引における「インザマネー」「アウト・オブ・ザ・マネー」の対極に位置する概念である。行使価格と原資産価格が一致すると、プレミアムの決定において時間価値と残存期間が大きな影響を持つ。市場参加者は、価格変動のリスクを測る際にこの状態を基準にすることが多い。

役割と機能

役割と機能(アット・ザ・マネー)の図解

アット・ザ・マネーは、オプションの価格評価における基準点として機能する。ブラック・ショールズモデルやモンテカルロ法で計算されるオプション価値は、行使価格が原資産価格と一致したときの「理論価格」が重要になる。また、ヘッジ戦略やリスク管理において、デルタヘッジの調整点としても利用される。

特徴

特徴(アット・ザ・マネー)の図解

  • 時間価値が最大:原資産価格と行使価格が一致すると、残存期間が時間価値に与える影響が最大化する。
  • デルタが0.5(コール)/0.5(プット):アット・ザ・マネーでは、オプションのデルタは約0.5となり、価格変動に対する感応度が中間値になる。
  • ガンマが最大:価格変動に対するデルタの変化率(ガンマ)が最大になるため、ヘッジの頻度が増す。
  • ベガは高い:金利変動に対する感応度(ベガ)が高く、金利スワップや通貨スワップとの連動が顕著になる。

現在の位置づけ

現在の位置づけ(アット・ザ・マネー)の図解

近年のデリバティブ市場では、アット・ザ・マネーの概念はリスク管理ツールとして不可欠である。金融機関は、VaR計算やストレステストでこの状態を前提にシナリオを構築し、資本配分を最適化している。規制当局も、デリバティブ取引の透明性向上を図る際に、アット・ザ・マネーを指標として活用するケースが増えている。

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